前回の続きです。
前回、一旦のセッションを終え、クライアントの感想として
「当日はまだ前世の人物の記憶が鮮明であったが、それでも自分の記憶とは違う認識でいた。時間が経てば経つほど思い出そうとすると誰の記憶として感じればいいのか混乱するものがあった。」
クライアントは以前より自分のとは違う記憶があったようです。
それが、過去の者のなのか何なのかが分からず、今回のセッションを受ける動機にもなったようです。
「翌日以降昼夜問わず強い眠気におそわれる。それまで1日の睡眠時間が3時間程度であったのが、一度に7時間も寝たり昼寝をしてしまったりと、まるで初期妊婦のように抵抗できない眠さがしばらく続いた。
(魂状態から肉体に戻す時)ズレていたのが正常の位置にぴったりおさまった効果は実感できなかったが、施術から一ヶ月後には体の右側ばかり痛む状態になっていたのでそれまでの一ヶ月ほどは右側もカバーされていたのだろうと推測される。」
睡眠不足なのか、肉体的な疲労が蓄積していたと思われます。気分は上々だそうです。もとより体の右半身の痛みや不都合があったが、施術後一ヶ月間はそういった不都合を感じず生活できたようです。
二回目の施術の時、前回のセッション後、気になったことなどをまとめてくださいとお願いしたので、前回セッション終了間際に顕現化した人物と一緒に続いてSAM前世療法を行ったのです。
二回目
前回終了間際に顕現化した者の気持ちは、クライアント曰く、怒っている感じであったようです。
催眠導入時、運動催眠に移行する時に通常ならば肉体の弛緩がおきているはずなのですが、このクライアントの表情は硬く、しかし、催眠には入っていることが確認できているので、完全に弛緩するまで慎重に事を運ぶことにしました。
通常の倍ほどの時間をかけ、また、すぐに催眠を解けるように準備をしながら進めた結果、顕現化した者は
古代日本の女性
権力闘争に巻き込まれ殺害される
この世でやりたいことがあったが、夢叶わず
といった傷を抱えていました。
太陽信仰でしょうか?そのような身振りを行い始め、また多くは語ることができず、やっと傷になっている思いを少しずつ伝えてくれたのでした。
またこのクライアントは、顕現化した女性を以前よりうすうす感じていたらしく、よく分からない感情として心の中にしまい込んでいたようです。
しまい込まれてしまった女性は、自分を見てくれていないという思いから、怒りの感情をもって、顕現化したのだろうと思われます。
時代の流れによって亡くなってしまった命を、転生を繰り返しながら成長していくため、現世の者の力になってほしいとお願いと約束をし、またセラピストとして、現世の者に過去の自分がいることを認める約束をしてセッションを終了しました。
この過去の者は顕現化できたことが気持ちよく、現世の者と交代するのを拒むほどでした。
ここで私は「約束」という事の大切さを話し、今回再セッションできたことのありがたさを伝え、満足するまで待ったのです。
約五分ほど余計に顕現化させ、「ありがとう」との言葉を残して現世の者へ交代したのでした。
催眠導入時、完全な弛緩ができなかったのは、既にのど元まで過去の女性が出てきていて苦しかったようです。
前日より待ちきれない思いがあった、とセッション終了後教えていただきました。
続く